「粉砕技術とエコ・リサイクル」発刊のお知らせ
社団法人 日本粉体工業技術協会
(月刊「粉体技術」第2巻5号 99ページより抜粋)
近年、環境保全に伴う資源の有効利用が注目を集めている。しかし、100年に一度の厳しい経済状況下で、まず資源の輸入国、日本が着目すべきひとつとして、世界一の“都市鉱山”といわれるように、廃棄された家電製品、通信やOA機器、あるいは産業用精密機械に含まれる高濃度、大量の貴重な資源の再活用が挙げられている。
このような社会情勢を背景として、「エコロジー」と「リサイクル」関係の専門書発刊を期待したいとの声を多く聞く。そこで、粉体技術の中でも単位操作としての粉砕が、「エコロジー」と「リサイクル」に関わりの深い技術であることから、東北大学 斎藤文良教授を中心に、粉砕分科会で編集委員会を構成し、上記ニーズに応えられる専門書の刊行を行う運びとなった。粉砕・選別の基礎、メカノケミストリーの基本概念を説明した上で、41名の執筆者による、「エコロジー」と「リサイクル」に重点を置いた粉砕事例を紹介し、更に省エネルギー高効率の最近の粉砕機について解説した好個の書として、各位に購読のお薦めをするものである。
「産・官・学 総勢66名の執筆陣による集大成」